初詣 出雲大社へ
出雲大社 初詣
元日は人出も多いことだから、15日に出雲大社へ初詣に行ってきた。
神社へ行くこと自体が久しぶりな気がする。
せっかくだから愛犬も一緒に!
大きなしめ縄がある「神楽殿」から。
境内は、澄んだ空気で静寂な空間が広がっている。
だいたいどこの神社も建物のスペースよりも建物以外の空間がとても広い。
神楽殿にお参りをして愛犬と家族と話をしていたら、「写真撮ってもらえませんかー?」とお姉さんが尋ねてきた。
団体でいらっしゃっていて神楽殿をバックにスマホで2枚写真を撮ってあげた。
大学生のゼミかサークルかなぁなんて思っていたけど、
私の家族が「新海誠監督だ!」って言ってびっくりした。
有名な方でも普通に観光客に紛れていると全く気が付かない(笑)
どうやら、映画の舞台挨拶で出雲にいらしていたようで、初詣にきて有名な方と会えるのも縁起がいい。
そのあとは本殿にもお参りをして、本殿の周りを1周。
境内のどこを歩いていても、澄んだ空気が漂う空間が広がっている。
境内を歩きながら、
出雲大社へ行く前、空間に対して感じる美意識について書かれた本を読んだことを思い出していた。
その中には神社の空間について書かれていた部分もあったので、ここに書いておきたい。
原研哉『白』
デザイナーの原研哉さんが書いた『白』という本だ。
日本人には何もない空白(空間)に対して美意識を感じる感性がある。
その美意識とは、空間に対して、「何もない」というイメージではなく、空白だからこそ「これから何かが入ってくるという期待が込められた」ポジティブなものだ。
神社はまさにこの空間を至る所に取り入れた構造になっている。
たとえば、鳥居の下部は潜れるように大きな空間があるし、
本殿、鳥居から本殿に至るまでの通路、賽銭箱も空間だ。
鳥居、本殿、賽銭箱に共通するのは、
これから何かが入ってくるかもしれない空間であるということだ。
手を合わせて祈る人の願いが入る。
賽銭箱は参拝者の願いが銭という形をとって入ってくる空間。
鳥居から本殿に至る通路は、神々をお通しする空間。
神社は、この空間(=何かがこれから満ちることへの期待)を介して、人と神々をつなぐ場所であるということだ。
そして、神社を参拝することは、これから何かが入ってくるかもしれないという期待や思いに手を合わせて祈る(祈願)ことだと。
十分に説明しきれていないが、このような内容だったと記憶する。
手を合わせて祈ることによって、人の思いが空間を満たし、同時にその空間は、神々がいらっしゃる場所であるため、空間(神社)が人の思いと神々をつないでいるということか。
出雲大社の境内を歩いていると、建物のスペースよりも広い空間が広がる。
神社の境内を歩いていると、静寂で澄んだ雰囲気を感じる。
この空間の広さがそう感じさせる要因の一つではないかと思う。
この広い空間があるからこそ、神々や人の思いが滞ることなく流動でき、淀みのない澄んだ空気を生み出しているのかもしれない。
X100V or GRiiix
一眼カメラで写真を撮っていると、画質そのままで、コンパクトなカメラが欲しいと思うようになる。紐で首からぶら下げていなくても、さっと鞄から取り出して写せる。旅行の時とか、お店でご飯を食べている時にそんなカメラが欲しい。
そこでビックカメラでRICHOのGRiiixを見ていた。
こんなに軽かったらすぐ取り出せてスマートに写真が取れるのにな。
街中や店内で食べ物を写すときなど、ミラーレス一眼をカバンから取り出すと一手間かかるし、若干重い、見た目もスマホに比べると迫力がある。
そんなときにGRiiixがいる。
しかもAPS-Cサイズで綺麗に撮れるし、欲しいーー。
ただ見た目からは想像がつかない10万超の値段...
なんてことを考えていた。
隣のお店に行くとまたもGRiiixに出会った。その隣にはFUJIFILMのX100Vが置いてある。
一回りも二回りも大きい。(小さなバッグに入れるには厳しい)
しかしデザインは素敵(俗に言う、所有欲を満たしてくれるカメラ)
ファインダーを覗くと光学ファインダーで文字や写る範囲も表示されるのが面白い。
写真を撮ると、光学ファインダーから見える生の透き通った絵が、モニターに深い味わいのある写真となって表示されている。(このときはフィルムがclassicnegに設定されていた。)
光学ファインダーと電子ファインダーがハイブリッドになっていて、生の絵の上にフレーミングの範囲や、フォーカスエリアが四角で表示される。
これはおもしろいカメラ。魔性のカメラだ。
GRはデザインに特徴がなく、カメラの存在をさほど意識しなくても済むカメラだ。写真を撮ることに集中しなくても、旅の中でさっと取り出して撮れるカメラ。スマートなカメラ。
X100Vは触った瞬間に何か撮りたくなる、自分が撮りたくてカメラを持つと言うより、カメラから撮るように誘われる感じ。魔性のカメラ。
みたいなことを考えていた。結局どちらが良いのだろう〜。
大久野島のうさぎさん
大久野島
別名うさぎ島。
島へは、フェリーで本土(忠海港)から15分で到着する。
このターミナルの中にある券売機で往復720円(大人)の切符を購入し、乗船時にスタッフへ渡す。
出発時刻になると、フェリーが他の島から帰ってくる。
朝8:45の便に乗船した。
船渡し場でチケットをスタッフさんへ渡して乗船。車ごと乗船できるチケットもあるようで、車も乗船していた。
15分ほどで到着する。
到着すると早速、うさちゃんがお出迎え。
他の観光客があげていたキャベツを食べるうさぎ。
島は1周4kmあるみたいで、徒歩で1周した。
島の至る所にうさぎがいる。
グレー、茶色、小麦色、黒、黒と茶、小麦と白など様々な色のうさぎに出会ったが、白いうさぎはいない...??
うさぎまんじゅうのように丸くなって寝ていて癒される〜
観光客からご飯を頂いたうさぎは、満足すると丸くなって寝てしまうご様子。
島を散歩していると、途中に展望台があり、海がよく見える。
朝方は紺色、昼過ぎになるとエメラルドグリーンへと海の表情も変化していく。
島の半分以上も歩くと、休暇村というレストランやお土産屋を兼ねたホテルがある。学校のようにも見える大きな建物だった。
建物に入って左手には、軽食屋さんが、右手にはレストランがある。
今回は軽食のほうでタケノコ牛すじ煮込みバーガーをいただいた。
ご飯を食べた後で、反対側にレストランがあることに気づいたので、少し残念(笑)
島を散歩しているとあちこちにうさぎがいる。
木の下や道で寝ているうさぎ、お食事中のうさぎ、2匹でお手入れをしている?うさぎ。
あまりのかわいさに何度も足を止めて写真を撮らせてもらった。
うさぎの方も、何かもらえると思っておねだりにやって来る。
こっちが「持ってないよ〜」と言うと、すぐに撤収していった(笑)
たくさんのうさぎに癒されたが、この島にはもう一つの側面がある。
この島は戦時中、地図から消された島と言われ、化学兵器を秘密裏に製造していた場所だ。砲台跡、兵器の貯蔵庫跡が今でも残っている。
煉瓦造りの建造物が島の至る所にあり、独特の雰囲気が漂う。
80年近く前の遺構を目にすることができるのは感慨深いが、当時は今のように穏やかな場所ではなかったのだろうと想像する。
帰りは、行きの時に購入した帰りの切符で乗船。
ほぼ1時間おきにフェリーが出ていたため、そこまで時間を気にしなかったが、
うさぎを見ながらゆっくり島を1周していると、半日かかっていた。
14:00前の船に乗船して、うさぎ島から忠海港へ帰還した。